山形県鶴岡市にある神社・湯殿山神社。赤い大きな鳥居の写真など、観光パンフレットなどで目にしたことがある方も多いでしょう。湯殿山にある熱湯のわき出る霊岩を神体とする、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛にご利益のある神社として、古来から参拝者を集めている神社です。奥の細道で「語られぬ湯殿にぬらす袂かな」との句が読まれた場所でもあります。しかし、なかなか知られていないのが、旧山形県庁・文翔館の西側にも湯殿山神社があるということ。実は、1877年(明治10年)、県庁守護として出羽三山湯殿山派の別当寺4か寺の1寺であった湯殿山神社の口ノ宮湯殿山神社から分霊されました。鶴岡の湯殿山神社本宮は霊山にあるため、なかなか日常的に参拝できず、しかも冬場には閉山してしまいますので、冬場に参拝したい方や日々のお礼参りなどに行きたい方には、親しみやすい場所にある湯殿山神社です。新幹線の発着駅である山形駅にも近いので、観光コースに組み込むことも可能です。山形の観光がてらお参りに行って、文化や歴史に触れてくるのもとても楽しいです。
nanaka (30代女性) 2016年1月