青岸渡寺

那智の青岸渡寺は私たちにとり、非常に強い思いがあるお寺です。ここは我々船乗りにとっては航海の安全と大漁祈願を行う場所でして、沖からの帰りに初めて陸が見えるのは必ずと言っていいほど、ここ那智山です。お山の中腹にある大きな卍が疲れた漁師の心を慰めると同時に、やっと無事に帰ってきたという思いにさせてくれる大切な山なのです。私たちの田舎ではなくなった人の遺髪を1周忌もしくは3回忌にこのお寺に収める風習があります。大阪や和歌山の方は高野山にお参りするのでしょうが、我々海辺に住んでいた人間は那智山でした。この時が父が那智山に来た最後の年になりました。翌年からは寝たきりとなったため来ることがかなわず、4年後に他界しました。現在、乳の遺髪は那智のお寺に納めさせてもらっています。有名な那智の滝はこのお寺のすぐ横、見晴らし台から見えます。
おわっシーです(60代男性)
時期:2007年秋


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熊野那智、青岸渡寺への参拝関連ページ

偶然参拝した一番札所 (那智山 青岸渡寺)
熊野那智大社のすぐ横にあります。私は熊野那智大社に参拝する際、たまたまこの寺院を見つけて参拝したのですが、多くの方は札所の御朱印をいただくため
西国33カ所巡りの第1番札所 (那智山青岸渡寺 那智勝浦町)
西国三十三霊場納経帳を購入し改めて霊場巡りをするんだと気が引き締まりました。東京からだと青岸渡寺は一番行きづらいお寺だったので、一番始めにお参りが出来て
青岸渡寺から御朱印集めを始めました (東牟婁郡那智勝浦町)
うもお守りになるという意味よりもスタンプラリー感覚のようで、集めていらっしゃる方の御朱印帳を見せてもらうと、とても墨の濃さが素敵で、書道を勉強している私には興味津々なものと