南都御霊神社

南都御霊神社〜南都の二大御霊神社を訪ねる〜

住所

奈良県奈良市薬師堂町24

 

祭神

井上皇后、
他戸親王ら、八所大神 
事代主命(えびす様)

 


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南都御霊神社記事一覧

南都御霊神社は奈良市にあるならまちの中心にあり、観光で訪れるには絶好の場所にあります。最寄駅は近鉄奈良線の奈良駅が一番近く、1km足らずの距離で歩いて10分ほどです。近鉄奈良駅までは、京都からも大阪からも直通の電車や有料特急が出ています。乗り換えなしで来る事が出来るので、便利なロケーションです。またJR奈良駅と近鉄奈良駅も、歩いて15分ほど距離の近さですからそちらからも十分歩けます。また、市内近鉄...

南都御霊神社は、祟道天皇社と並んで南都の二大御霊神社と言われています。御霊神社とは、非業の死を遂げた者をお祀りして、たたりが及ばないようにした神社の事です。こちらにお祀りされているのは、井上皇后(いがみこうごう)やその息子である他戸皇太子など、まさに悲劇的な死を遂げた人物です。井上皇后は、聖武天皇の第一皇女として生まれたにもかかわらず、母方の実家の勢力が弱いという事から、伊勢の斎宮に選ばれ、少女の...

南都御霊神社は、光仁天皇の長男であり、他戸皇太子の異母兄弟であった桓武天皇によって建立されました。桓武天皇は母親が朝鮮から渡来した百済系の女性であったため、天皇の位に着くのが難しい立場と言われていたのです。当時宮廷で力を持っていた藤原家同士の政争に巻き込まれる形で井上皇后と他戸皇太子は幽閉され、天皇位に着くのが難しいとされた桓武天皇がその地位に就きました。そしてその政争によって、命を落としたと考え...

もともとはもう少し離れた場所にあったという御霊神社がこの地へ移ったのは、宝徳5年(1451年)の元興寺の火災がきっかけです。現在では南都御霊神社は、縁結びに非常にご利益があるパワースポットとして知られています。境内にはハート形の願掛けの絵馬や、恋みくじなどが販売されています。また、ならまちのフリーマップにも「恋愛のパワースポット」と紹介されているので、若い女性を境内でちらほら見かけました。恋をする...

御霊神社で参拝を終えてならまちをぶらぶら歩いていると、なんだか赤いぬいぐるみのようなものがあちこちで目につきました。なんだろう…と思っていると、お店の人が教えてくれて、この近くにある庚申堂の「身代わり猿」との事だそうです。身代わり猿とは、庚申堂に祀られている青面金剛(しょうめんこんごう)の使いの申(さる)をかたどったもので、魔よけのお守りになるそうです。災いを替わりに引き受けてくれるという事から、...