耳成山口神社

耳成山口神社

耳成山 池

〜大和三山の一つの耳成山にある神社〜

住所

奈良県橿原市木原町

電話

 

主祭神

高皇産霊神
大山祗神

本殿様式

春日造

例祭

10月13日



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耳成山口神社記事一覧

耳成山口神社は、橿原市の耳成山の八合目にある神社です。最寄り駅はいくつかありますが、一番近くて便利なのが近鉄線の大和八木駅です。大和八木駅から東に歩いて約15分ほどです。京都駅からは近鉄橿原線の有料特急で約50分で到着します。また、近鉄大阪線で大阪の上本町や難波からも一本で来る事が出来ます。急行で約45分程度です。もちろん有料特急で来る事もできます。また、近鉄大阪線の耳成駅からも近く、耳成山の東の...

奈良盆地の南に位置する大和三山は、耳成山・香久山・畝傍山の三つの山ですが、平成17年7月に名勝指定を受けています。さらに平成19年には「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」として、ユネスコ世界遺産の暫定リストに登録もされています。この大和三山はどの山も標高200mに満たない高さですが、その中でも耳成山は一番低く139.7mとなっています。この大和三山は昔から有力豪族の祖神などをお祀りしたり、この地方...

耳成山は円錐状のきれいな丸い形をしている山です。耳成(みみなし)とはちょっと変わった名前のように感じますが、耳がない=つまり余分なところがないという意味だそうです。山裾のない丸い形の山から、このような名前の山となったといわれています。この耳成山と畝傍山は瀬戸内火山帯に属する死火山で、浸食や盆地の陥没と堆積によって、火山の頭部が丸く飛び出たような笠形の今の形の山になったといわれています。山の高さは1...

この神社の御祭神は、高御産巣日神(たかみむすびのかみ)と大山祇神(おおやまつみのかみ)でいらっしゃいます。最初にこの世界に現れた神というのは天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)であり、その次に世界に現れたのが高御産巣日神であるといわれています。ちなみに、日本の神社の神様は神社帳に登録されているそうですが、その数は3132座の神々があらせられるそうで、その中でも最高位の神となるそうです。他の神様の...

耳成山口神社の創基ははっきりとしていないそうですが、しかし相当古くからこの神社はあったといわれています。色々な書物にもこの神社の事は記されていて、例えば正倉院の天平税帳には、天平2年(730年)には時の帝より神戸(かむべ=租税を神社に納める農民の事)及び稲を給わったとの記載があるそうです。他にも、平安時代の延喜式神明帳(全国の神社一覧表)には大社として記載されていて、帝より月次(つきなみ)・新嘗(...

行きは西の登山道から上がりましたが、帰りは東に抜ける登山道から降りてみましょう。この神社へ続く参道は、一部会談などもありますが、基本的には舗装されていない道で、しかも木の根っこが飛び出していたり岩の上を歩くような場所もあって足を滑らせないようにしなければなりません。そんな足場の悪いともいえる耳成山ですが、明治41年には明治天皇陛下がこの耳成山にいらしています。その年の陸軍特別大演習の際、耳成山の山...

耳成山をはじめとして、この橿原市のあちこちは万葉集にも詠われています。耳成山の南にある古池も、万葉集に詠われていてその万葉の歌碑が置かれています。「無耳の 池し恨めし 吾妹子が 来つつ潜かば 水は涸れなむ」(耳成の池が恨めしい。あの子が迷って来て、誤って池に落ちた時、水が涸れてくれればよかったのに)この歌は作者不詳といわれていますが、きっと大事な子供がこの池に落ちて、命を落としてしまったのでしょう...