晩秋の一日、京都へと足を運んだ。ワンデイ・チケットを出発地の私鉄の駅で購入し、午前中は京都から地下鉄で竹田を目指した。できるだけ普段はいけないところを回った方が説くと考えたからだ。だから、城南宮など有名どころは避けて、鳥羽上皇白河上皇縁の寺社や墓所を訪ねてみた。昼は京都市内にとって返し、食事を済ますと新熊野神社などやはり院政期の寺社を見て歩き、その後目当ての神護寺を目指した。京都バスで高尾まで小一時間をかけてずっと高尾山のほうへと登っていく。バス停を下りると、今来た道から少し戻るようにして左手の小道を下っていく。最初のうちは土産物屋などもあるが途中から田畑の中の小さな道になり鄙びたようすに変わる。かなりな急な坂が続くがそこを下りきると清滝川に出る。小さな橋を渡ると、神護寺の境内に続く参道の前に出る。時刻は4時過ぎ。参道を上がって有名なカワラケ投げをしてもいいが、そうするとまた下ってきて拝観料を払わねばならない。拝観料はともかく、ここの参道はかなり急な坂道なのだ。そこを二往復は辛い。しばらく散策して時間をつぶし、6時近くなってようやく神護寺へと登っていった。この寺は真言宗の和気清麻呂が創建だが、源平合戦の登場人物の一人、文覚の再興による。しばし紅葉のライトアップを楽しみながら、古の武者たちに思いをはせた。
By タケちゃん60代男性
体験時期:2014年の晩秋
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