笠間稲荷神社

私が小学校低学年の頃、父の知り合いを訪ねて稲荷神社近くの住宅地へ訪ねて行った。その日はとても暑かったように記憶している。訪ねたお宅には私と同じ位の男子がいて、親同士の歓談に飽き始めた頃、稲荷神社の境内の裏で遊ぼうという話になった。暑い中麦わら帽子を被り境内まで行くと巨木がたっていてひんやりと涼しい。蝉がわんわんと鳴き声を出していたが、そんなことはお構い無しに大声で走り回った。だるまさんがころんだ、鬼ごっこ、グリコ(この呼び名でわかる方はいらっしゃるだろうか?)。ひんやりとした境内の中で、駆け回って遊ぶ私達。記念碑などの陰を使ってかくれんぼもした。子供独特の高い声ではしゃぐ私たちを神職の方は「怪我しないように」とだけ注意する程度。おおらかな方だったのか、稲荷神社の対応自体がおおらかだったのかは謎だが、クタクタになるまで走り回ったのを覚えている。大人になって再び神社を訪ねて昔遊んだ境内の裏手まで進むと、以外と敷地は小さくて、当時私たちが広いと思っていたほどでは無かったのか…と考えた。昔は神社仏閣は境内で子供が遊ぶのが普通だと思っていた。今はあちこちの神社仏閣を訪ねても子供が遊んでいる気配はない。ほんの少し寂しく感じる。あの夏の日、蝉の声、どことなくノスタルジックな気分は私の記憶の中で、今も宝物としてキラキラと夏の太陽のように輝いている。
さくら (30代女性) 1990年代、初夏


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