函館市の出身です。子どもの頃から毎年の年始めには家族で函館八幡宮にお参りに行っていました。函館八幡宮は函館山のふもとにあり、家族で車で移動する間、どんどん山が近く、大きくなっていくのを眺めて、わくわくした気持ちになるのを思い出します。子どもながらに初詣というのはどこか神聖で、新しい年が始まる=なにか新しい自分になれるような気がしてわくわくしたものです。実際は自分はほとんど変わらないのですが…。車を降りたときのぴりっとした冷たい空気。函館ですのでお正月はたいがいは雪景色です。寒々しい景色のはずですが人が集まり、色とりどりの屋台を眺めると、迎え入れられているような温かい気持ちになったものです。お賽銭やおみくじを引かせてもらえることすべてが楽しみでした。帰りの車で家族のおみくじを読むのもまた楽しみな行事のひとつ。結婚して地元を離れましたが、今でも八幡様にお参りに行きたいな、と懐かしく思います。
By 丸子30代女性 時期:1985年〜1995年くらいまでの初詣の体験