千葉県の南房総市にある高家神社は、日本でただ一つ料理にまつわる神様を奉る珍しい神社です。特に珍しい祭事として『包丁式』というものがあるのですが、大きな鯛に一切手を触れることなく菜箸と包丁を使って捌くという祭事になります。祭事用の壮麗な衣装に身を包んだ神主さんが包丁と菜箸を器用に使いこなして手際よく鯛を捌く様は所作の一つ一つをとっても厳かで、さすがは料理の神様を祀る神社ならではの祭事だと思います。また、この高家神社は料理の神様を祀るということでたくさんの料理に関わる職業の方に信奉されています。有名なところでは、千葉県銚子市にある大手の醤油メーカーさんの工場内に分霊という形をとって祀られていると言うことです。
ぺるりん (40代女性) 2016年10月の包丁式の際の体験です