徳願寺

妙典駅を降りて、行徳バイパスを渡って寺町通に入ると、右手に見えるお寺が徳願寺です。
寺町通に面した石塔から参道を歩くと、正面に大きく立派な山門が見えます。壁面が赤く塗られているのが特徴で、中には仁王像が安置されています。青空と赤い山門、そして松の木の緑が作り出すコントラストは絶妙で、なかなか絵になる光景です。
山門をくぐると右手には大きな鐘楼、左手には小ぢんまりとした経蔵があります。鐘楼は江戸時代、経蔵は明治時代に建てられたそうですが、どちらも伝統と格式を感じさせるものがありました。
本堂の右手前には観心堂があります。こちらは築年数が10年に満たない新しい建物で、開山400年を記念して建てられたものです。観心堂の新しさは山門や鐘楼、経蔵の古さとは対照的といえますが、それでも境内にうまく溶け込んでいるような感じでした。
本堂にお参りして寺務所の方に向かうと、今度は現代風のかわいらしい地蔵像が目にとまりました。こちらも違和感なく周囲の風景に溶け込んでいます。
徳願寺は400年以上の歴史があり、山門や鐘楼、そして宮本武蔵や円山応挙の掛軸といった寺宝に代表されるお寺ですが、実際に足を運んでみて、古くから続いている中にも新しさがあるといった印象を受けました。


古くから続いている中にも新しさがある 徳願寺(千葉県市川市)関連ページ

地元のお寺で年越し (徳願寺 市川市)
お目当ての徳願寺の除夜の鐘も自分で鳴らせて満足のいく年越しでした。日本の素敵な文化に触れることができ、これから毎年の恒例行事にしたいと