浄閑寺という名前の通り、きれいで静かなお寺です。行徳街道から権現道を通過して本堂まで続く長い参道には、昔から続いていた名残があります。解説によると、昔は度重なる災害のために荒廃した時期もあって、檀信徒の協力により復興したとか…。そうした過去があったからこそ、きちんと整えられた庭園と鉄筋コンクリート建ての本堂に代表される、現在のきれいで静かな状態があるといえそうです。
浄閑寺の一番の見どころは、六面塔でしょう。六つの側面をもつ大きな石塔は、それぞれの面に「天道」「人道」「修羅」「畜生」「餓鬼」「地獄」と六道を表す文字が彫られていて、他では見ることのできないユニークさがあります。門前にある六面塔は、六地蔵など他の石造物とともにユニークな光景を作り出しているので、参拝者にとって一種のランドマークになりそうです。