仁壁神社

仁壁神社は、私の父の実家の近くにあり、父が生まれた時から遊んでいた思い出の神社だそうです。地域の人には「三の宮」と呼ばれ、親しまれています。そんな父に毎年のように連れて行かれるのは、初詣ではなく、どんど焼きの日。山口では、お正月飾りをはずしてお焚き上げをすることを「どんど焼き」と言うのです。昨年使ったお守りや取り外したしめ飾りのほか、必ず持っていくのが、お賽銭のほかに百円玉一個。この百円玉と引き換えに、地元の人が作ったぜんざいをごちそうになれるのです。これが本当においしい!身体の中から温まる!ほんわりとやさしい気分になれます。椅子が足りなくても、近所の人と分け合って座ったり、口の周りをべたべたにした小さな子供にティッシュを貸してあげたり。私が住んでいる地域ではないけど、なんだか父の故郷の人たちととても親密になれたような。そんな気持ちにさせてくれる、甘い甘いぜんざいなんです。
さかなさま (30代女性) 毎年1月15日前後の日曜日


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