小学生の頃の夏休みに、お坊さんの生活を体験してみよう！という合宿プログラムに幼馴染と一緒に参加しました。ゲームや携帯電話は持ち込み禁止、テレビも一切つけずの生活で、8時就寝5時起床でした。写経や滝行と行ったなかなかすることのない経験が出来ましたし、テレビやゲームに触れないのではじめは皆文句を言っていましたが、その分まくら投げをしたり肝試しをしたりとたくさん会話して過ごせたので、今思えばよかったです。精進料理はあまり美味しいと思えなかったような記憶がありますが、今食べたら違うのかもしれません。小学生の頃はカレーやハンバーグが最高の食べ物だと思っていたので。滝行については、滝に打たれる前に『心に秘めた悪いことがあれば滝はつるぎのように鋭く身体を刺し、善人であれば優しく包む』というお説教を聞いてから行ったので、元気いっぱいの悪ガキキャラの男の子が怖くて滝に入れず、最後まで号泣していたのをよく覚えています。私はというと、ちょうど合宿前に母のお華で使う花器を割ってしまったのですが、知らないふりをしていたので、石ころくらいの硬さのものが降り注いできているように感じられ、『あれ正直に謝ってないからだ...』と涙が出ました。帰宅してからはすぐ母に謝りました。
すう (30代女性) 1994年の夏休み
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