確か初夏の頃だったと思います。大学への通学途中にある神社で「夏越の大祓」と掲げられているのを見つけ、友人と共に参加してみました。初詣以外での参拝は初めてで、境内に設置された大きな茅の輪もこの時初めて目にしました。何が起こるのか、何をするのかまったく分からない状況でしたが、巫女さんや慣れた様子の参加者に伺いながら茅の輪くぐりを体験しました。珍しいものが見れたと喜んだのも束の間、全員が移動してしていくので不審に思いながらついて行くと、神宮の奥には鍾乳洞が広がっていたのです。後々調べてみると、普天間神宮には年に一度一般公開される鍾乳洞があり、夏越の大祓がその日だったのです。ひんやりした空間はとても綺麗で心が洗われるようでした。さほど大きくは無かったのですが、自分の身近に鍾乳洞があったこと、年に一度の機会に偶然巡り会えたことが10年たった今でも鮮やかに思い出されます。
By とんとん (30代女性)体験時期:2005年の夏の体験