東大寺

東大寺・二月堂で行われる「お水取り」に行ってきました。正式名は修二会といい、国家の安泰を祈る行事だそうです。そのハイライトが、3月の夜に行われる「お松明」です。斜面に張り出すように建っている二月堂の回廊を、長さ7メートルほどの燃え盛る大松明が駆け抜けていく様子は圧巻です。さて当日、奈良の夜は冷えるので、貼るカイロを全身につけて参加です。私が行った日は、日曜日だったためか交通規制がありました。手前にロープが張られ、そこで6時過ぎ頃から一時間半以上待ちました。大松明が一本通るたびに、二月堂の下で見学する人も入れ替えになるとのこと。順番が来ると、警備員さんの先導で石段を登って二月堂回廊の真下に向かいます。大松明が揺れながら頭上に近づいて来ると、火の粉や煙が降り注ぎます。非常に混雑していて立ち止まると危険なので、あっという間に通りすぎてしまいました。ですが、夜の闇に浮かぶ炎と大勢の人の熱気は大変な迫力でした。お水取りが終われば奈良に春が来ると言われているのを実感しました。
モラン (30代女性) 2016年3月


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