猿田彦神社

猿田彦神社

〜奈良町にある道祖神〜


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猿田彦神社記事一覧

猿田彦神社は、奈良の中心である奈良町界隈にある神社です。最寄り駅は、近鉄奈良駅とJR奈良駅です。近鉄奈良駅は、京都や大阪方面から直通の電車が出ています。京都駅から近鉄橿原線で、急行を利用して乗り換えなしで来る事が出来ます。また、有料特急を利用すれば、1時間かからずに到着します。大阪方面からも急行で乗り換えなしで30分少々で来る事が出来ますし、有料特急もあります。近鉄奈良駅からは、歩いて10〜15分...

今回は近鉄奈良駅から歩いて向かいました。駅を出て、東向通りという商店街を通って奈良町方面に向かいます。三条通りにぶつかるので、そこを東の猿沢池方面に進みます。猿沢池の脇を通りながら南に向かいますが、この道が奈良と中和にある藤原京をつないでいた3つの街道の一つの「上街道」です。上街道をそのまま南に進むと、進行方向左側の4ツ角に、猿田彦神社がありました。猿田彦神社の歴史は古く、なんと第51代平城天皇の...

猿田彦神社の御祭神は、猿田彦命と市寸島姫命(いちきしまひめのみこと)であらせられます。古くから道祖神・妻神・賽神として大切にお祀りされてきたそうです。道を開く神とも言われていて、商売繁盛や開運招福の御利益があるとされています。また、妻神として女性の信仰を厚く集めていますが、良縁や安産の神としても御利益があるということです。また、賽の神として勝負をする際にに御利益があるといわれています。そして境内に...

猿田彦命が道を開く神とも言われる所以は、古事記に表わされています。日本神話に登場する猿田彦命は、古事記および日本書紀にもその名前が出てきます。古事記・日本書紀の天孫降臨の段に登場する神様であり、天孫降臨の際に天照大神によって遣わされた瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の道案内をしたという事です。この事から、道を開く神ともいわれているのですね。中世においては道祖神や庚申信仰と結びついたと言われています。この...

この猿田彦神社もそうですが、この辺りはもともと元興寺の敷地であった場所であります。東大寺に次ぐ南都仏教を支えた大規模なお寺であった元興寺ですが、室町時代の大火やその後の混乱などがあって、段々と元興寺の敷地は小さくなっていきました。そして元興寺があった敷地には、一般庶民の家々が立ち並ぶ事となったのです。古い街並みを見ながら歩いていると、あちこちに「もとは元興寺の敷地であった」という記述が本当によく目...