春日神社 常磐町

春日神社の万葉歌碑

春日神社に入ったところには、万葉集の歌碑があります。大伴家持の歌は
「玉桙(たまほこ)の 道は遠けど はしきやし 妹(いも)をあひ見に 出でてそ わが来し」
あなたの家までの道は遠いけれど、私は愛しいあなたに逢うために、はるばるやって来ました・・・という意味です。この歌碑の脇にある案内には「玉ほこ農道ハ遠介と盤し支やし妹をあ飛見ニいてて處王可来し」と書いてありますが、読めないですね・・・。
万葉集の巻8−1619に収められているこの歌は、きっと昔に愛しい人の家を訪ねる時に詠まれたのでしょう。今日は私は大和八木駅から歩いてきましたが、確かに遠い・・・と思いました。この神社近くを中和幹線が通っているのですが、歩くとなるとやっぱり距離があるなという感じです。昔はバスや車、そして電車もないので、今よりもっと遠かったと思います。今でも十分鄙びた風景の残る橿原市ですが、このような道を愛する人のためにてくてくと歩いて行ったのですね。うーん、愛ですね!
春日神社を後にして、帰りは耳成駅ではなく少し歩いて大和八木駅まで向かいます。耳成駅まで早く10分程度、大和八木駅までは徒歩20分程度かかりますが、のんびりとした中和地区の眺めを楽しみながら、耳成山を眺めつつ歩きました。観光地化されていないこのエリアは、古代の大和の風景を想像する事も出来そうです。お近くに来た際には、ぜひ常磐町の春日神社に参拝されてみて下さいね。境内の万葉歌碑を詠んでみながら散策するのもいいですよ。


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