県の天然記念物として有名な枝垂桜のある般若院へ、子供の頃毎年除夜の鐘を撞きに行っていました。 檀家でなくとも除夜の鐘を撞かせて頂けるお寺があると噂に聞き、親に連れられて出向きましたが、最初は訳も分からず寒くて暗くて眠いと言う、子供には過酷な条件でのスタートでした。 いざ行ってみると噂の通り人が集まっていて、鐘楼を目指す列に並び、だんだん近付いてくる鐘の迫力と緊張感に、眠気が飛んだのを覚えています。 興奮状態で鐘を撞き終わると、ご住職が一人ずつにみかんを下さったのも新鮮な思い出です。 子供心に、何となくご利益があるような、そんな気持ちで頂いていました「。 頂いたみかんを持って、本堂にお参りに行き、新年の無事をお祈りする、今はすっかりだらけてしまいましたが、しっかりとした区切りを持って年を越せる有難い経験になったと思っています。
By ゆかり (30代女性) 経験・体験の時期：１９９０年前後の大晦日複数年
天然記念物として有名な枝垂桜のある般若院へ、子供の頃毎年除夜の鐘を撞きに行っていました。 檀家でなくとも除夜の鐘を撞かせ