歩き始めて3か寺お参りしたが、まだまだ初心者遍路は心配しながら歩く。地図を見て、案内板や矢印を見て、大丈夫だろうかと思いながら上り坂にさしかかる。お遍路そのものに慣れていないので「この先にちゃんとお寺があるのかしら」と不安になりながら坂を上っていく。猛暑のせいか、歩いている人も、外に出ている人もいない。次第に木々に囲まれ蝉の声だけがこだまする中ひたすら歩いていると、緑の木々の間に赤いものが見え始めた。朱塗りの美しい山門の前に立った時は、それまでの心配や不安が吹き飛びうれしかった。納経所の方に「陰に入ってゆっくり涼んでいきなさい。」と言われ、お参りしたあと暫く涼ませていただいた。境内の木々が涼し気に見えた。
By のろがっちょ40代女性
時期:2007年の8〜9月