お遍路をしている当時、ブログやSNSなどはしていなかった。「お遍路に行く」と親しい友人には話していたので、「どこにいるの?」「元気なの?」と励ましのメールが来る。「雪蹊寺に行く」と返信したところ、山本玄峰住職の話をメールで教えてくれた。全盲でありながら歩き遍路を続けたそうだ。7回目のお遍路の途上、とうとう倒れてしまったのがこの雪蹊寺だったそうだ。そのことを知って雪蹊寺に到着すると何とも言えない感慨でいっぱいになった。どんなお気持ちだったのだろう。全盲の身で暑い夏も凍えるような冬の日も歩き続けていらしたのだ。倒れた日雪蹊寺はどのような様子だったのだろうか。雪蹊寺の門前の宿へ歩を進めると「お姉ちゃん。今日泊まる方よね。」と笑顔で迎えてもらった。宿に入ってからも、夕暮れの雪蹊寺を眺め続けた。
By のろがっちょ (40代女性)
2007年9月
友達からのメール (33番札所 高福山雪蹊寺) By のろがっちょ関連ページ
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