木本八幡宮

私の住んでる地域に木本八幡宮があります。木本の獅子舞で有名な神社です。獅子舞は和歌山県の無形文化財に指定されています。そういうことを知ったのは、子供が小学校で木本の獅子舞を見学したり、同じ校区の子供たちが獅子舞の練習をしていたりということで知りました。実際に獅子舞を見学したのは木本八幡宮のお祭りの日でした。学校の役員でしたので、安全パトロールなるものの担当でお祭りに参加しました。獅子舞のことは名前を聞いていたくらいで、なぜお正月の獅子舞を秋祭りにするのか不思議な気がしました。境内の中には高い櫓が組まれていて、これは何をするためのものかと思いつつ、人が櫓の周りに集まってくるので後ろの方でうろうろとパトロールまがいのことをやっていました。お囃子が始まって獅子が舞はじめます。人だかりで見えませんが、そのうち獅子は櫓のはしごを上り始めました。あんな大きな獅子のお面をもってあんな高いところに行くなんて、と、はらはらしながら見学していると、太竹を2本渡しただけの櫓の上で獅子が舞はじめました。でんぐり返りをしたり、後ろ脚の人が前足の人を持ち上げたり、もうはらはらドキドキの連続でした。こんな片田舎にこんな面白いお祭りがあるなんてびっくりでした。そしてにわか氏子として、とてもうれしくなりました。
ももんが (40代女性) 1998年9月


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