神倉神社は、熊野三山である熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3つの神社、熊野速玉大社の摂社です。熊野速玉大社から15分ほど歩いた場所にあります。帰りの電車まで多少時間もありましたし、熊野速玉大社で参拝を終えると神倉神社へ向かうことにしました。熊野速玉大社は熊野三山の大きな神社ということもあり、平坦で歩きやすく整備された神社です。その摂社ですから、軽く参拝する程度で向かったのですが、軽い気持ちで行くと度胆を抜かれることとなります。まず、神社に着くと垂直に近いのでは?と思うほど傾斜のきつい山の斜面にへばりつくように高さの不揃いな石が積まれた約500段の石段が参拝者を迎えます。あまりにも急で険しい石段がずっと続くので、途中でリタイアする人もお見受けしました。私は幸いにも晴れた日に行きましたが、雨の日は冗談を抜きにしてもすべり落ちそうで危険です。地元の人なのかすいすい登っていく人もいました。難関ポイントは最初の方の平地までなので、最初が登れれば諦めなくていいと思います。そこまでの道が険しくそこでくじけてしまう人も居るのです。ただでさえ急なこの階段を松明を片手に駆け降りるという驚愕のお祭り、御燈祭が2月6日に開催されるという。一段一段ときには石を掴みながらやっとの思いで登りきると、コトビキ岩という磐座のご神体が迎えてくれます。苦労して登ってそこから見渡す熊野灘の眺望は一見の価値ありです。急な階段をせっせと降りると近くに、とっても人柄の良さそうな店主が営業されている、かき氷のお店、仲氷店があります。一年中やっているそうなので参拝後に熱くなった体を冷すのにぜひここで一休みするのがオススメです。石段は手で一つ一つ積み重ねって作っていったという雰囲気で、この神社への信仰の歴史が古いことが伝わり、ここでしか味わえないようなダイナミックさを感じる神社です。
灯屋つばき (20代女性) 2016年のGW
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