能楽師を主人公にした「花よりも花の如く」という漫画で知りました。作中で「この寺は人生の転機に関わることが多い」と住職が話す場面があり、何か人生に変化が起きたら面白いと思って個人旅行で行ってみました。 お寺の他には遊ぶ場所が全くないような土地なのに、平日の午前中にもかかわらず団体客が3組も訪れていたのには驚き増した。こちらの目玉は絵巻物を使った法話で、お寺を有名にした安珍・清姫事件をお坊さんが名調子で語ってくれます。お姫様が蛇に化けたり旅の僧を焼き殺したりする凄惨な物語なのですが、テンポよくあっけらかんと語られるので暗さを感じませんでした。一人旅をよいことに、3回拝聴しましたが特に何も言われませんでした。 安珍は境内に祭られているのに対し、清姫はお寺の外の畑の中に塚があり、何だか寂しそうに見えました。 ともあれ100年くらいは人気を保ちそうに見えたので、お墓をここにしておくのもアリかなという思いが頭をよぎりました。
By lucia1230代女性
体験時期:2013年秋