素朴でひなびた感じの神社ですが、見どころはあります。
まず、尊徳来福像。二の鳥居の左右に、高さ3.5メートルの木像が並んでいる様子はなかなかのインパクトがありました。左側が尊徳の座像、右側が立像になっていて、樹齢212年の杉の大木から作られています。奉納投げや8の字参りができるそうですが、私はそのどちらもしませんでした。罰が当たらなければそれでよし、ということで……。
そして一番の見どころは、何といっても二宮尊徳の墓でしょう。社殿の真後ろにあります。手前に墓石があって、奥に土が小高く盛られた墓は、恐ろしいほど強烈な存在感を放っていました。墓の前に立つだけで、気持ちが引き締まります。
ところで私は子供の頃、日光市に何度も足を運んだことがありましたが、下今市駅や今市駅の近くにこのような神社があるとは全く知りませんでした。また二宮尊徳の伝記を読んだことはあっても、内容をあまりよく覚えていません。報徳二宮神社に参拝して、子供の頃に見落としていたものを今になって改めて見たような思いです。
Lisa Aoki Mar 2019