東明禅寺（吹上観音）

高台にある境内はとにかく静かで、散策するだけで無の境地に没入できるような感じがしました。古い木造のどっしりとした仁王門や本堂と、新緑との対比が絶妙な色合いを醸し出しています。枯山水を思わせるような庭は、きれいに掃き清められています。また墓地の一角に見晴らしのよい休憩スペースがあり、そこから見る風景もなかなかよかったです。本堂の横にはアジサイがたくさん植えてあったので、花が咲く時期になるとまた違った...

初めてこのお寺に足を運んだとき、本堂の右横、八幡神社へ向かう道にアジサイが植えてあるのに気が付きました。そこで「アジサイが咲くころにまた来てみよう」と決意して実現させたのです。今回はまず、山門から本堂へ向かう途中に、アジサイが咲いているのに気が付きました。植えてあるのは数株程度で、満開にはまだ早かったのですが、それでも梅雨時の季節感が出ていました。数株のアジサイを前にして静かにたたずむ本堂の様子は...

初めて東明禅寺へ行ったとき、たくさんのモミジの木が目についたので、紅葉の時期に改めて行きたいと思っていました。そして11月末になって、ようやく実現しました。駐車場に入ってまず目についたのは、鮮やかな黄色の葉をつけた大きなイチョウです。車を止めて仁王門へ向かおうとすると、今度は燃えるような紅葉が視界に飛び込んできました。晩秋から初冬にかけての東明禅寺は、実に色鮮やかに参詣客を迎えてくれます。次に目に...

3月下旬。他の寺院や庭園でモミジの新芽を見るようになったので、吹上観音のモミジはどうなのかと思って行ってみました。ところがモミジの芽が出ている気配はありません。サンシュユの花が咲いていて、桜の花がちらほらと咲き始めて、アジサイの新芽が出ていましたが―あまり見るところがないと判断して、がっかりしながら境内を後にしました。それから3週間後。吹上観音にまた行ってみると、前回とはうって変わって、黄緑色のモ...