祭りが近づくと、地区ごとに鐘と太鼓のだんじり囃子の練習がが始まり、ああもうすぐ夏祭りがくるのか、今度は秋祭りが始まるのかと、地元に住む私にとっては季節を感じる大事な風物詩となっています。 夏祭りの前の7月にはいるころから、夕方になるとまだ始めたばかりでぎこちない子どもたちのお囃子が聞こえ始め、暮れてくると少し大きくなって教える側に回ったお兄さんたちの勢いのあるお囃子が、そして練習がお開きになる九時前になると手本を見せるように奏でられる大人たちのお囃子が聞こえてきます。 その心躍らせるBGMは祭りが始まる前日まで、休むこと無く毎日続き、そして当日、だんじりの上で、そして神社の中で、美しく高らかに、奏でられ、練習の成果がお披露目されるのです。 秋には、岸和田のだんじり祭ほどの派手さはありませんが、地区ごとのだんじりが町内を練り歩き、夜には境内に入っただんじりの上でお囃子にあわせて龍踊りが舞われる。小さい頃には真似して踊った思い出もあり、私にとってはどんなに豪華なお祭りよりも、しっくりとくる特別なお祭りです。
さわら (40代女性) 7月中旬の土曜日、10月中旬の土日