吉野水分神社〜上千本の子授けに霊験あらたかな神社〜
住所
奈良県吉野郡吉野町吉野山1612
主祭神
天之水分大神
祭神
高皇産霊神
少名彦神
御子神
天津彦火瓊瓊杵命
玉依姫命
天萬栲幡千幡比当ス
社格
式内社(大)村社
本殿様式
春日造 流造
例祭
10月第3土曜日
創建
不詳
別名
子守明神
吉野水分神社記事一覧
吉野水分神社は、吉野山の上千本にある神社です。最寄り駅は近鉄吉野線の終点、吉野駅です。吉野駅までは京都からは近鉄橿原線で橿原神宮駅まで急行で約1時間30分、そこで近鉄吉野線に乗り換えてさらに1時間ほどです。有料特急で来る場合は、乗り換えなしで約1時間40分です。大阪方面からは近鉄阿部野橋駅から近鉄南大阪線の吉野行きで乗り換えなしでくる事ができます。有料特急なら、約1時間20分ほどです。近鉄吉野駅に...
ケーブルで吉野山駅までやってきて、そこからは路線バスで奥千本経由で高城山展望台バス停で下車します。ここから吉野水分神社までは道を下って約10分です。バス停を降りたところから高城山展望台があるので、ちょっとそこに立ち寄ってみました。吉野山は大峯山系の北端の、約8kmの尾根の部分となります。そしてその吉野山の奥の方に位置する奥千本と上千本にあるのが、高さ701mの高城山です。この高城山は大塔宮の鎌倉迎...
高城山展望台のバス停から10分ほど歩いて、吉野水分神社へ到着しました。この神社は大和四所水分社の一つです。その他の水分神社は、葛城水分神社、都祁水分神社、宇多水分神社となります。この「水分(みくまり)」という呼び方が「身子守」に「身籠り」となった事から、子守明神と呼ばれて子授けの神様として信仰を集めていたそうです。平安中期にはすでに子守明神という呼び名で呼ばれていたそうですから、かなり古くから子授...
吉野水分神社の現在の社殿は、慶長10年(1605年)に豊臣秀頼の寄進によって立て直されました。6棟造りで桃山時代の建築となります。本殿は、正面の3ヶ所に破風があり、中央に春日造り、左右に流造りの3段で、横に繋げた形の特異なものとなっており、国の重要文化財の指定を受けています。創建は不明と言われていますが、最も古い記録として「続日本記」の文武天皇2年(698年)の4月29日に、芳野水分峰神に馬を奉り...
神社の形が特異な吉野水分神社は、一見の価値があると思えるようなとても形のきれいな神社でした。この神社の目の前にはバス停はありませんが、10分歩いてくる価値のある神社です。そしてこの辺りは上千本と呼ばれている桜の名所で、ここからその桜の見どころのポイントである花矢倉と呼ばれるつづれ織りの道を下って中千本に向かいましょう。上千本は標高390mから大体600mほどですが、花矢倉はちょうど標高600mほど...