休ヶ岡八幡宮・孫太郎稲荷神社・皆天満宮
〜西の京の小さな神社を巡って〜
休ヶ岡八幡宮・孫太郎稲荷神社・皆天満宮記事一覧
西の京といえば、薬師寺や唐招提寺があまりにも有名ですが、その他にも小さな、そして素敵な神社が沢山あります。秋篠川が流れる西の京を歩きながら、小さな神社を回ってみるのも素敵です。休ヶ岡八幡宮へは、近鉄橿原線西ノ京駅が最寄り駅となります。西ノ京駅で下車して南方面に歩いて500mほどで、休ヶ岡八幡宮です。ちょうど薬師寺の南大門を出た所に位置していますが、西ノ京駅からは歩いで10分もかかりません。また、西...
駅から歩いても500mくらいの距離ですから、対して時間もかからず休ヶ岡八幡宮に到着しました。薬師寺の鎮守との事ですが、9世紀末の寛平年間(889−898年)に大分県の宇佐八幡宮から勧請されたそうです。薬師寺の別当栄紹が尽力を尽くしたそうです。確か奈良には他にも宇佐八幡宮から勧請された神社がありますが、古くから繋がりがあったのですね。御祭神は、誉田別命(ほんだわけのみこと)=応神天皇であり、副祭神に...
現在の社殿は、17世紀初頭の慶長8年(1603年)豊臣秀長によって援助を受け、再建されたそうです。八幡宮は西に面した造りとなっていて、石積みの壇上にあり、少し高くなっています。本殿を真ん中に、両脇に脇殿があるという造りで、これは珍しいと言われています。お参りしながら、以前インターネットで見たこの八幡宮の御祭神の三神像を思い出していました。平安時代にあれだけ素晴らしい細かい細工を施した像が作られてい...
休ヶ岡八幡宮を出て、薬師寺の方へ歩いていくと、孫太郎稲荷神社へ到着します。この神社は、休ヶ岡八幡宮の末社であり、御祭神は宇迦之御魂神(うかまのみたまのみこと)です。平安時代の中頃、藤原頼行(藤原北家房前10第の孫であり、1022年鎮守府将軍を務めた人物)によって建立されているそうです。元々は関東の佐野の唐沢山上に創建されたそうで、孫太郎神社のその名前は、頼行の末裔の佐野孫太郎義綱から来ていると言わ...
孫太郎稲荷神社を出て、少し東の方へ向かって歩きました。このあたりは西の京と呼ばれていて、昔平城京があった時代にその都の西寄りを示していたそうで、それでこの地名が付いたと言われています。今では奈良市の西南の地区を西の京と呼んでいるそうですが、ここからほんの少し南に行くと、もう奈良市とはお別れしてお隣の大和郡山市に入ります。近くには池や秋篠川が流れていますが、その少し手前にあるのが、皆天満宮です。この...
皆天満宮を出て、すぐ近くの観音池のあたりを散歩します。観音池を覗きこみますと、あっ!亀がいる!亀が水面に浮かんで来て、ぷかりぷかりと泳いでいます。気持ちよさそう〜。亀は何十年も生きるといいますから、この亀も意外と年齢が高かったりして・・・。私と同い年くらいかもしれません。ここから平城宮までも歩いて2kmの距離です。平城京の西寄りのエリアですが、その平城宮の南の朱雀門がまっすぐ南北に都を走り、その朱...