秋篠寺基本情報
所在地
奈良県奈良市秋篠町757
本尊
薬師如来
創建年
奈良時代末期
開基
(伝)善珠、光仁天皇勅願
文化財
本堂(国宝)
伎芸天立像・薬師三尊像ほか(重要文化財)
管理人の記憶
秋篠寺への参詣は、何度しただろうか。奈良に2,3泊でいけば、必ずというほど組み込んでいる。
西大寺駅から歩くこと常。バスやタクシーがのりつける東門ではなく、南門からはいるのが好きなのだ。
秋篠寺記事一覧
奈良市は、大阪や京都ほどの大都市ではないけれども、それなりに人口も多く街中や観光地では結構な賑わいを見せています。勿論観光していれば余りに人のいない寂れた場所よりも、そう言う人並みが普通だと思うのが妥当でしょう。奈良市内では比較的人の多い西大寺から、わずかに北へはずれると自然の木立の中で静寂に守られてそこに在るのが秋篠寺です。本堂の南に茂る木立や、伽藍跡に生い茂った緑や苔が、真夏でも涼風を感じさせ...
776年、奈良に都が置かれていた時代最後の天皇光仁天皇の発願により善珠僧正が開山とされています。また、この土地は秋篠氏の所領だったことから、元々氏寺があり、それを光仁天皇の勅願寺として改築された説も。現在の皇室の秋篠宮の宮号の由来の土地とも言われております。ある程度の年齢の方には記憶にあるかと思いますが、これで「秋篠」の名前が一躍有名になりましたね。結婚当初には、奥様の紀子様にちなんで、紀子様フィ...
誰もが足を止めずにいられない、この美しい天女の立ち姿は、秋篠寺のもっとも大きな魅力の一つと言っていいでしょう。他の仏様にはない、人間的で柔らかい美貌には、多くの文豪たちが見せられています。堀辰雄の言う「東洋のミューズ」。修学旅行で立ち寄っただけの若い日の自分は、同級生たちが気楽に行過ぎていく中で、この像の前で動けなくなっていたのを覚えています。余りの美貌に圧倒されてしまったのですね。「どうしたのー...
本堂にあるご本尊で、薬師如来と左右に脇侍像を従えておられます。この薬師如来様は木造なのですが、なんともふくよかなお顔をしていらっしゃる。伎芸天もそうなのですが、この秋篠寺の像はなんとなく線が丸くまろやかでいらっしゃるのです。見ようによってはまるで子供の、それもちょっとやんちゃな少年のようにも見えてなんとも愛らしい。彩色のない素木像なのですが、なんとなく愛嬌がある気がするのです。両隣に従えた脇侍は、...
本尊である薬師三尊像や伎芸天像以外にも、秋篠寺では多くの仏像を見ることが出来ます。地蔵菩薩像、帝釈天像、十一面観音像と、どれも柔らかな面立ちの、まろやかなお姿でいらっしゃいます。どの像も木造であることが一層、ここの仏様達の優しい印象を際だたているのかもしれません。やっぱり木製というのは、あったかい気持ちにさせてくれるのですね。仏様の柔肌に走る木目さえ、どこか温かで美しいと思えるのです。ほの暗いお堂...
秋篠寺は、奈良県奈良市秋篠町にある、緑がきれいなお寺です。最寄駅は、近鉄奈良線橿原線の大和西大寺駅から72系統のバスに乗り、バス停秋篠寺で下車してすぐです。西大寺駅からも歩こうと思えば歩けますが、歩いて25分くらいかかり、けっこう疲れました。最近暑い日が続いていますし、徒歩だと意外と秋篠寺がどこかがわからず、地図とにらめっこでした。バスが出ているのに、なんで歩いてしまったんだろうと、友人と二人で話...
奈良のお寺はどこもかしこも古い歴史を持つお寺が多いですが、この秋篠寺もやはり奈良時代に創建されたお寺です。宝亀7年(776年)に光仁天皇の勅願により、善珠僧正が薬師如来を御本尊としてこのお寺を創建したという事です。奈良のお寺はどこもかしこも歴史が古く、1000年代に創建のお寺だと、あら、意外と新しいのねなんて感じてしまいます。ちなみに、天皇家の秋篠宮様は、ご成婚の折にこの秋篠寺から宮号をいただいた...
秋篠寺の南門から中へ入ると、そこには美しい緑豊かな林が続いていました。お寺の周りには普通の住宅街や競輪場があるのですが、一歩境内に入ると、まったく雰囲気が違います。突然緑のオアシスに着たようで、暑い日差しが和らいで降り注ぐのを感じます。さらに進んでいくと、地面に植えられた見事な「苔庭」が!その庭の一杯まで、きれいに苔が植えられていて、とても涼やかです。これだけの苔を枯らさず、またはみ出したりする事...
急に林が開けるような感じでスペースが広がり、その真ん中に本堂がありました。この本堂は鎌倉時代に再建されたものだそうですが、色もあまり多くを使っておらず、飾りもそれほどないので、とてもシンプルで差し引かれたマイナスの美という感じがします。奈良には装飾性の高いお寺も沢山ありますが、こういったシンプルなお寺は日本人の誰もが心惹かれるのではないでしょうか。中に入ると御本尊の薬師如来像と伎芸天立像をはじめと...
日が差さないといっても、それでもやはり本堂の中も暑いです。他には中年の男性も一人参拝して熱心に仏像を眺めていましたが、私の友人も負けずに眺めています。私は疲れたので外に出て、ボーっとしながら彼女が出てくるのを待ちました。秋篠寺の周辺は、すでに十分人が住み着き、街となっています。ですが、ここだけ何だか中世の昔のようで、今が奈良時代ですよと言われても、ああそう、と素直に言えそうです。周りから完全に切り...
小学校を卒業したての春に、家族旅行で京都と奈良へいきました。有名な寺院や仏閣を見た後、秋篠寺にいきました。お寺の周りはあまりにぎやかではなく、落ち着いた感じでゆったりできました。本道の中には、何体かの仏像がありました。その中で私が、1番心引かれたのが月光菩薩です。その姿の優美なこと、まだ子供だった私は、きれいだなとしか表現できませんでしたが、心に焼き付けられてしまいました。それまでにも、たくさんの...