月見神社〜名前も規模も可愛い神社〜
月見神社記事一覧
月見神社は奈良市にある、とても小さな神社です。近鉄奈良駅とJR奈良駅の間にある奈良タウンに位置していて、どちらの駅から歩いても、せいぜい6〜7分という近さです。近鉄奈良駅から向かう場合は、改札を出て地上に上がり、やや坂下の高間の交差点を左に曲がります。そしてまっすぐ行くと上三条町の交差点があるので、そこを右に曲がります。その通りが三条通りですが、そのまままっすぐ進めばJR奈良駅ですが、その道をまっ...
三条通りは奈良の春日大社の一の鳥居から、西の尼辻まで伸びている通りです。現在は多くのお店やレストランが集まっているショッピングエリア伴っています。歩行者天国ではないのですが、比較的車が少なく、のんびり歩く事が出来る通りなのです。奈良市を東西に抜ける通りなので、何と戦前から道路の幅の拡張の話が出ていたそうです。現在は幅が16m、かなりゆったりとした通りになりました。奈良でお祭りのパレードなどがありま...
月見神社に近づいてみると、後ろにはビルがどーんと建っていて、なんだかコントラストが不思議な感じです。小さいですが、のぼりが立っていて、ちゃんと説明の看板もあるのでそれなりに由緒は古いのではないでしょうか。鳥居もちゃんとあるので、くぐって神社に近づきます。うーん、奈良には他にも小さな神社がたくさんありますが、ここも相当小さいです。しかし、小さいからと思っていると、意外と歴史が古かったりするので、後か...
参拝を終えて神社の脇の看板を見てみますと、そちらには御祭神について書かれていました。御祭神は三座とされ、与止日女神(よどひめのかみ)、早珠日神(かんずひのかみ)、満珠月神(まんずつきのかみ)とあります。この神様方は、古くは聖武天皇の建立と伝えられえる法楽寺の「和州法楽寺縁起」に記載されているそうで、神功皇后三韓出兵の際に与止日女神の御力により千・満の珠を得て難を逃れたとあります。その事から「与止日...
しかし、幻の女帝と言われた神功皇后の名前が出てくるとは、ちょっとミステリアスな神社です。神功皇后は第14代仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)の皇后であり、夫とともに熊襲征伐に赴き、その時神がかりして「痩せて荒れた地の熊襲ではなく、海の向こうの豊かな国を攻めよ、その国は新羅という」という信託を授かります。その信託を信じなかった夫の仲哀天皇は神の怒りに触れて急死し、皇后は男装して新羅に向かい、新羅・高麗・...