稲荷大社〜奈良ホテルの敷地内の小さな神社〜
稲荷大社(奈良ホテル)記事一覧
奈良ホテルの敷地の中には稲荷大社があります。その稲荷大社の最寄り駅は、近鉄奈良駅とJR奈良駅となります。近鉄奈良駅は京都方面からは近鉄橿原線で、大阪方面からは近鉄奈良線でそれぞれ一本です。さらに有料特急が出ていますので、そちらに座ってのんびりと奈良まで来てもいいでしょう。駅からは歩いて15分ほどですが、奈良ホテル前二は路線バスが通っています。バス停名はまさに「奈良ホテル」です。JR奈良駅からも歩い...
奈良ホテルの有名なメインダイニング「三笠」に面した庭に、稲荷大社が祀られています。今回たまたま奈良ホテルに宿泊する用事があったのですが、ぜひその際に稲荷大社にもお参りしたいと思っていました。ホテルの庭側に回って近づいてみると、それほど大きくはありませんが、立派な稲荷大社が鎮座されていました。お稲荷さんは商売繁盛の御利益があるので、それを考えて奈良ホテルが建設された時に、こちらにお祭りされたのかなと...
お茶をしていると、ホテルの上の人がわざわざ出てきてくださいました。私の質問に対していろいろ知っている事をお伝えしてくれたのですが、ありがたいことです。その方がおっしゃるには、時々稲荷大社の事について質問が来る事があるそうです。そして、その方は入社38年という事でかなり長く奈良ホテルで働いていらっしゃるそうですが、以前そういった奈良ホテルの資料を整備した際には、稲荷大社の詳しい資料は残っていなかった...
ホテルを回り込むようにして、稲荷大社の前まで来ました。稲荷大社は昔と同じように東を向いてお祀りしているそうです。ホテルの方が教えてくれた話によると、以前こちらに泊まったお客様がこの稲荷大社をご覧になって「これはかなり古いタイプ」とおっしゃったそうです。私は不勉強でその点はよく分かりませんが、江戸時代の大乗院庭園四季真景図にも載っているくらいですから、きっと歴史は古いのでしょうね。ここにお祀りされて...
稲荷大社で参拝した後、もう一度ホテルの正面に戻ろうとすると、松の木の前の立て看板に気が付きました。そこには「乃木将軍御手植の松」とあります。明治44年(1911年)陸軍師団対抗演習の統裁官として奈良に来た時に、この奈良ホテルに泊まったそうです。その時の記念として松を植えて行かれたのですね。乃木希典が宿泊してからもう100年以上たちますから、松も随分と大きくなったのでしょう。しかし、ホテルの全体的な...
奈良の名物といえば、やっぱり茶粥です。今回一泊したので翌日の朝、茶粥の朝食をいただきました。大和の国と言われた奈良では、1200年以上も前から茶粥を食べていたそうです。もともと一般庶民の食事として西日本は粥を食べる習慣があったそうですが、京都では白粥奈良では茶粥と言われてよく食べていたそうです。聖武天皇の時代には、大仏建立に庶民も協力するという事で、米を粥にして消費を減らしたという記録が残っている...
奈良ホテルは明治42年(1909年)に創業の、奈良では歴史の古いホテルです。当時日露戦争の後に段々と外国人の観光客が増えつつあり、それに対応できるような立派なホテルをという事で建設されたそうです。奈良市の方からは東大寺に近い辺りに敷地を用意されていたそうですが、当時の創業者はそれを辞退して、この鬼薗山の地に建設が決まったそうです。また、奈良でも由緒のあるホテルですので、皇族の方々が奈良においでにな...
奈良ホテルの目の前に広がる旧大乗院庭園は、昭和33年(1958年)には国の名勝に指定されているそうですが、実は明治時代以降は荒れ果ててしまった時代もあったそうです。庭園の南側には(財)日本ナショナルトラストが建設した庭園文化館があるそうで、そこで休憩をする事もできるそうです。奈良ホテルも協力していて、奈良ホテルを定年された方が数名嘱託としてそちらでお仕事をされているとの事、そうやって地域ぐるみで奈...