當麻寺

當麻寺

當麻寺・本堂〜中将姫ゆかりの古刹を訪ねて〜
當麻寺〜中将姫が髪を落とした中之坊〜

山号

二上山

宗派

高野山真言宗・浄土宗

尊名

弥勒菩薩

住所

奈良県葛城市當麻1263

電話番号

0745-48-2001

札所等

大和十三仏霊場
大和七福八宝めぐり 


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當麻寺記事一覧

葛城市にある當麻寺の最寄り駅は、近鉄南大阪線の当麻寺駅です。京都からは近鉄橿原線で橿原神宮まで南下しますが、有料特急で1時間弱です。そして近鉄南大阪線に乗り換えて準急で20分弱です。大阪方面からは、近鉄南大阪線の阿部野橋駅から準急で約40分ほどです。当麻寺駅で下車して、當麻寺まで歩いて10分ほどですが、改札を出た後は西の方に向かって歩いて行きます。途中に葛城市の相撲館を右に見ながらまっすぐ西に向か...

當麻寺は奈良県北西部の葛城市の當麻にあるお寺です。真言宗・浄土宗両宗のお寺でもあり、山号は二上山禅林寺と言います。用明天皇の息子であり、聖徳太子の弟でもある麻呂子(まろこ)親王が、推古天皇20年(612年)に建てた河内の万宝蔵院が始まりであったと言われています。その後の時代、天武天皇白鳳11年(681年)に、麻呂子親王の孫の當麻国見が、この地にお寺を移し、この地方の豪族當麻氏の氏寺としました。この...

中将姫伝説は、この當麻寺とは切っても切り離せないといえるでしょう。8世紀の頃に制作された、当麻曼荼羅というものがこのお寺の本堂に伝わっていますが、その制作にもかかわってくるお姫様です。「元亨釈書」や「古今著聞集」などに出てくる伝説の女性として知られていますが、右大臣であった藤原豊成の娘として生まれ、後の天平年間に当麻寺に入りました。そして蓮糸(はすいと)で曼荼羅を織り、女人でありながら浄土に招かれ...

當麻寺の本堂は、境内に入って少し奥に進んだところにあります。もともとこの本堂は「千手堂」と呼ばれる小さなお堂でした。しかしこの本堂に祀られている曼荼羅信仰の高まりと共に大きく作り変えられ、現在は當麻寺の本堂となっています。こちらは内部見学は有料で500円、朝9時から夕方の17時まで見学ができますが、中にある「當麻寺曼荼羅」を見学しなければ、このお寺に来たとは言えないかもしれません。中将姫ゆかりの曼...

継母のいじめにあって出家した中将姫は、生身阿弥陀(しょうじんあみだ)を見たいと願って日々を送っていました。そんなある日、目の前に現れたのが、阿弥陀の化身である尼でした。姫に蓮糸を集めさせて、その蓮糸が五色に染めたという事です。そして観音の化身である女人が来臨して阿弥陀浄土を描く曼荼羅を織り上げました。その後中将姫は宝亀6年(775年)の3月に往生したと言われています。その曼荼羅は、入口から入ってす...

本堂に入って真ん中にある曼荼羅は、すぐに目に入ります。極楽浄土を表現したという事で、何だか御利益もあるような気がします。光が差すとやはり曼荼羅が傷むからなのでしょうか、扉などを閉めて薄暗い中で見学すると、気分的にも厳かな気持ちになりました。また曼荼羅をよく見てみると、その図柄の細かさに驚いてしまいます。阿弥陀如来や観音菩薩の一つ一つを眺めていると、その感情が込められていないように見える瞳が、段々と...

曼荼羅を心ゆくまで眺めた後は、ゆっくりと本堂の中を見て回ります。内部は写真撮影が禁止となっていますが、むしろその方が落ち着いて眺める事が出来るような気がしました。本堂には色々なものがお祀りされていて、見て回るのにも楽しみがあります。そしてその本堂にある厨子は、やはり国宝の指定を受けています。作られたのは天平時代であり、国内で最大かつ最古の六角型厨子として知られているのです。最大かつ最古というのはな...

奈良県の葛城市にある當麻寺は、最寄り駅は近鉄南大阪線の当麻寺駅となります。大阪方面からは準急で約40分で来る事が出来ますし、京都方面からは近鉄橿原線で橿原神宮絵前駅まで来て、その後南大阪線に乗り換えします。当麻寺駅で下車して西へ向かって約10分ほど歩くと、當麻寺の仁王門が見えてきます。道もほぼ平らですから、歩くのはそれほど苦痛ではありません。車で行く場合は、西名阪自動車道路の香芝ICか柏原ICより...

當麻寺は、聖徳太子の弟である麻呂子親王が河内に建てた禅林寺が始まりと言われています。681年になって役行者に縁のこの地に當麻国見が移したと言われていますが、その後白鳳時代から天平時代にかけて金堂や講堂などが建てられています。古い時代に多くの建物が建築されているのです。もともとは南都六宗の一つである三輪宗を奉じていましたが、弘仁年間に弘法大師がこの當麻寺に参詣して以来真言宗となりました。その後の南北...

仁王門から境内に入ると、すぐ左側に中之坊という建物があります。白鳳時代の當麻寺開創に伴い、役行者が開いた道場です。當麻寺最古の僧坊でもあり、もともとは女人禁制でした。その女人禁制の僧坊であったこの中之坊に、天平時代の11世紀に実雅上人が?女人禁制を解いて中将姫を迎え入れたと言われています。弘仁時代には弘法大師の授法仰ぎ、真言宗の道場ともなりました。この中之坊は、境内に入ってすぐの位置にあるという事...

中将姫は、右大臣でもあった藤原豊成を父に持つ、いうなれば名門のお姫様でありました。しかし、継母に嫌われ、ひばり山に捨てられてしまいます。その御父親の藤原豊成と再会を果たし、一度は都に帰る事になりますが、中将姫自らの願いによってこの當麻寺にやってきて、女人禁制でもあったこのお寺で人生を送る事となりました。そしてこの中之坊は、中将姫が剃髪したと言われる寺院です。名門のお姫様でありながら、世を儚んで仏の...

中将姫が剃髪したお堂には、中将姫の守護仏「導き観音」がお祀りされています。この観音様、は迷う時には足元を照らし、心身を美しく安らかにしてくれる、そして子供が授かるとも言われていて、多くの信仰を集めています。特に女人にご利益があるという事で、多くの女性がこちらにお参りする事となりました。継子いじめにあって心が疲れていたであろう中将姫は、この當麻寺に来てようやく落ち着く日々を迎える事が出来たのかもしれ...

この中之坊には、中将姫ゆかりのものだけではなく、他にも色々なものがあります。敷地内には庭園が築かれていて、そちらは大和三名園の一つとも言われているのです。「香藕園(こうぐうえん)」と呼ばれるこの庭園は、国の保存指定を受けています。更に名勝及び史蹟の指定を受けています。また、旧国宝であり現在は重要文化財の指定を受けている丸窓席もあり、そちらでお抹茶などもいただく事ができます。この奈良県には沢山の神社...

岡山から友達が来て、「当麻寺にお参りしたい」と言いました。当麻寺は私の家から近いのに一度もお参りしたことがありません。奈良に来るのなら、東大寺や春日大社など有名な寺社がいっぱいあるのにちょっと不思議でした。「当麻寺のご本尊が曼荼羅というのを見たい」と言うのです。本堂に入って曼荼羅を見ると、今まで見たことのない複雑な絵が目の前にありました。曼荼羅の中央には阿弥陀様、その左右には観音様が織り込まれてい...

念願の赤ちゃんを授かることができたので、女人の守り本尊と言われる導き観音様のいらっしゃる當麻寺で安産のご祈祷をしていただくことにしました。住職が拝んでくださっている間、私の近くにあるろうそくだけが風もないのにゆらゆらと激しく揺れているのを主人が見て、きっと私の中にパワーが入ってきているに違いないと言っていました。その後、中将姫の像なども拝観し、本当にパワーをいただいた気がしました。朝、車で出かけた...