延命院八木寺

延命院八木寺〜十一面観音像が伝わるお寺〜


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延命院八木寺記事一覧

延命院は橿原市の八木にあるお寺です。延命院の最寄り駅は、JR万葉まほろば線の畝傍駅ですが、何と歩いて1分の近さです。JR畝傍駅は、JR奈良駅からも一本で約40分で到着します。また近くには近鉄線の大和八木駅があり、歩いて6〜7分の近さです。大和八木駅は近鉄橿原線で京都駅から有料特急で約50分程度で到着します。大阪方面からは、上本町や難波から近鉄大阪線で約30分です。車で来る場合は、京都方面からは京奈...

延命院八木寺がある橿原市は、古くは飛鳥時代に藤原京がおかれて国の中心だった土地です。そして江戸時代には自治商業都市として、とても栄えた町でした。藤原京から平城京へ続く古代の幹線道路の一つである下ツ道や、難波から伊勢まで続いている横大路(南)などが通っていて、東西南北へ抜けるための街道も整っていた町でもあります。また、周辺には大和三山と呼ばれる「耳成山」「香久山」「畝傍山」があり、この延命院のある八...

この延命院八木寺は、桜井市の長谷寺を開山した徳道上人によって天平時代に建てられた八木寺の後身寺院です。真言宗豊山派由緒によると、神亀6年(729年)徳道上人の開基との事でした。奈良の飛鳥から斑鳩にかけての沿道に、一般の庶民へ仏教信仰を広める目的の寺院が建設されていますが、この延命院八木寺もそのうちの1つであるといえます。長い歴史の中で、奈良栄えていくお寺や衰退するお寺もありましたが、この延命院八木...

この延命院の御本尊は、十一面観世音菩薩像ですが、実は長谷寺の御本尊と同じ霊木から彫りだされた像だという事です。別名「福寿観音」と呼ばれています。長谷寺の御本尊というと、そちらも十一面観世音菩薩立像ですが、日本最大級の大きさでなんと10mもあるのです。そして国宝の指定を受けているそうですが、そんな大きな菩薩立像が彫り出されたのと同じ木からと思うと、ご利益も一層ありそうですね。現在の本堂は、文政4年(...

延命院を出て八木町を歩いていると、一つの碑を見つけました。その碑には句が刻まれていて、脇の案内書きには松尾芭蕉が貞享5年(1688年)4月11日(旧暦)の「笈の小文(おいのこぶみ)」の旅の際に、この八木町に宿泊した際に詠まれた句であるとの事です。当時の八木町は難波から伊勢に続く横大路が通り、札の辻界隈は宿場町として多くの宿屋が軒を構えていた事から、この周辺に宿泊と思われます。その八木に一泊した際に...

八木からさらに足を延ばして少し南に進むと、日本最古の都と言われる藤原宮跡があります。藤原京は中国の都城制を模して造られたという、日本初の本格的な都といわれています。その藤原京の中心にある藤原級は、一辺が1kmほどの大きさの正方形の都で、面積は約100ヘクタールほどだったそうです。持統天皇が694年12月に、飛鳥浄御原宮から藤原宮に遷都しました。そしてその後、文武天皇〜元明天皇の時代、ここが都として...

コスモスの花畑の向こうに、丸い山が見えます。大和三山の一つである耳成山(みみなしやま)です。耳成山というのはちょっと変わった名前ですが、山の形からこの名前がきているといわれています。山裾がない=耳がないという事を表し、まん丸い山であるという事から「耳がない山」と呼ばれるようになったと言われています。この山は高さが約140mほどで、どの方向から見ても丸く見えるのです。この山の麓には、山の名前にちなん...