春日神社 常磐町
春日神社〜常磐町にある万葉歌碑の残る神社〜
所在地
奈良県橿原市常盤町本田385
御祭神
武甕槌命 (たけみかづちのみこと)
姫大神 (ひめのおおかみ)
春日神社 常磐町記事一覧
橿原市の常磐町にある春日神社は、最寄り駅が近鉄大阪線の耳成駅です。耳成駅で下車して北に約1km行ったところに、ちょうど中和幹線が通っていますが、その近くとなります。耳成駅からは神社まで徒歩10分くらいで到着します。近鉄大阪線と近鉄橿原線が交差する大和八木駅や新ノ口駅からも、歩いて15分から20分位で行く事もできます。最寄り駅の耳成駅のとなりの大和八木駅は、京都や大阪からも有料特急が出ていて、1時間...
この春日神社のある常磐町は、昔の常盤集落と呼ばれた村があるところの西北部に位置しています。春日神社の旧社格は村社であり、創立年は不明ですが、境内に奉納されている石灯籠に寛文13年(1673年)9月吉日との刻銘がされているので、それ以前の創始と考えれられているとの事です。本殿は切妻造り瓦葺となります。昭和57年に改築して、今の建物となっています。例祭10月10日であるそうで、きっとその日は常盤集落の...
春日神社本殿の前に行き、いよいよ参拝しましょう。こちらの本殿は、木造の玉垣に囲まれています。朱塗春日造りの一間社であり、檜皮葺の上に銅板を覆い、棟に千木鰹木をつけています。御祭神はタケミカヅチノミコトと姫大神(ひめのおおかみ)であらせられます。タケミカヅチノミコトは日本神話でイザナミが火の神カグツチを生んだ時に命を落とし、それを怒ったイザナギがカグツチの首をはねた時に生まれたという事です。戦に強い...
拝殿の右前には、小高い塚上に橡に石囲いされた四つ又の樫の古木が飢えられています。昔からの伝えによると、古来この場所で耳成山(天神山)を拝んだ場所だというそうです。祓戸大神の依代か、あるいは里から耳成山山頂を拝んだ原始的山岳信仰の名残ではないかと考えられているそうです。この辺りは、大和三山である畝傍山・香久山・そして耳成山のどれかが見えますが、周りに遮るものがないので、きれいなお椀をひっくり返したよ...
春日神社に入ったところには、万葉集の歌碑があります。大伴家持の歌は「玉桙(たまほこ)の 道は遠けど はしきやし 妹(いも)をあひ見に 出でてそ わが来し」あなたの家までの道は遠いけれど、私は愛しいあなたに逢うために、はるばるやって来ました・・・という意味です。この歌碑の脇にある案内には「玉ほこ農道ハ遠介と盤し支やし妹をあ飛見ニいてて處王可来し」と書いてありますが、読めないですね・・・。万葉集の巻8...