京都紅葉の名所高雄にある平岡八幡宮という歴史ある小さな神社で、毎年秋に行われる例祭。小学3年生の男児が成人男性を豪快に投げ飛ばす三役相撲など、昔からの伝統を守った行事の中で、見どころは剣鉾差し。悪霊を鎮める祭具で長さ数メートルの竿の先に重さ数十キロの剣先が付いた剣鉾を、腰に差袋を付けた男性がバランスを取りながら前後に揺らし、取り付けれた鐘を鳴らして練り歩く。剣鉾は装飾を施された豪華なもので、かなりの重さ。それを一人で腰の一点で支えて歩く。それだけでも大変なのに、風が吹いたりしてあおられることも。見ている側も思わず力が入ってしまう。宮入りといわれる剣鉾差しデビューの若者が差し手の時は特に手に汗握るどきどきかんがある。小さな祭りの中に伝統が息づいている。
ばん (40代女性) 体験時期 2016年10月9日