上賀茂神社

上賀茂神社

加茂別雷神社
京都府京都市北区上賀茂本山339
神仏霊場巡拝の道102番(京都22番)


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上賀茂神社記事一覧

上賀茂神社のバス停から一つ目の鳥居をくぐると、神社に着く前には競馬用の馬場にもなる芝生の真ん中に参道が通っています。訪れた平成27年はちょうど四十二回目の遷宮で本殿まで上りがずっと立っていました。遷宮は伊勢神宮や出雲大社で話題に上っていたので言葉自体は知っていましたが、下調べをしていたわけではなく、まさか自分の訪れた神社が遷宮の真最中だとは思っていなかったので、数ある京都の神社仏閣の中から、上賀茂...

境内に入って真っ先に目に付いたのが、二つの白い円錐状に盛られた砂でした。たまに日本庭園で見かける盛り砂にも似ていましたが、二つ並んでいて、てっ辺に松がさしてあったり、地面に対してきっちり45度の傾斜だったり、縄で囲まれているので儀式的なものというのはすぐに分かったのですが、写真に収めるのを一瞬ためらう程ただものではない雰囲気がしました。他の参拝客の方からここがシャッターポイントのような話が聞こえて...

神社を訪れるようになってから楽しみの一つになりつつあるのが、御朱印を頂くことです。もちろん、上賀茂神社でも頂きました。御朱印を頼む方はきっと多いのでしょう、とても手馴れた風に行書でこの神社の名前と、シンボルマークにもなっている水葵の模様の赤い印を捺して下さいました。ここでひとつ疑問が湧きました。私は書いて頂くまで、この神社の名前は上賀茂神社で少し下流にある、下賀茂神社と対になっているのだと思ってい...

お参りをする時になって、不思議なことに気がつきました。お参りをする場所の目の前にお社がありません。正確には、手前にある門のような場所でお参りをしますが、目の前にいわゆる社殿にあたるものが無くがらんとしています。そして中を出来る限り目をこらして中を見てみると、門を含めた建物でぐるっと囲んだ中庭のような場所に、お社が二つあるのが見えました。ちなみにお参りをした所から視線を真っ直ぐ延ばしてみると、そこに...

この一室の先へは俗世の穢れを持って入っては行けません。宮司の方がお祓いを行った後、「お払いをしました」という印でもある浄掛を掛けて、入ります。お祓いは今まで七五三や厄除けで受けたことがありますが、それはあくまでも自分に厄災を払うもので、このように聖域に入るためのお払いと言うのは初めて受けました。そして紙製の浄掛には、遷宮の際に外した屋根が使用されていて、白い中に名残の茶色い繊維が混じっているのがわ...

遷宮は端的に言うと社を新しくする作業のことです。周期が決まっている神社は式年遷宮と言って、数年前に話題になった伊勢神宮や出雲大社などがそれにあたります。賀茂別雷神社もそのひとつで、21年に一回遷宮をすることが決まっていて、2015年で42回目の遷宮でこの回数は伊勢神宮の次に多いそうです。また、世界遺産や国の重要文化財に指定されているので、建物全体を建て替えるのではなく、屋根を葺きかえることで遷宮と...