7月に母が京都を観光したいということで、一緒に大原へ足を伸ばしてみました。出町柳駅からバスで40分くらいかかりました。山々に囲まれ、田んぼ道が広がる昔に少しタイムスリップしたような場所でした。大原へ観光に来る方は最初にまず三千院へ向かうのが普通です。なので、私たちはその逆の道にある寂光院へ直行してみました。読み通り、観光客も少なく静かな道を母とおしゃべりしながら歩いて行きました。そして寂光院の表門へたどり着きます。右手に社務所がありますのでそこで御朱印を頂きました。ここには特別な御朱印があり、金色と銀色の和紙に書かれた御朱印もいただくことができます。他ではあまり手に入らないと思いますので、興味のある方はぜひ手に入れてみてください。社務所を過ぎると階段が続いています。少し距離がありますので、足腰の弱い方は注意が必要ですね。階段には紅葉の木が生えており、青々と茂った紅葉を堪能することができました。境内に入るとこじんまりとした庭園になっています。寂光院は尼寺なので、女性の視点で作られた庭園なのか、少し他のお寺の庭園とは上品さなどが感じられました。本堂には新本尊地蔵菩薩立像様が安置されており、綺麗な布に包まれており、やはり他の菩薩像様とは違うのを感じました。平成12年5月9日未明に心無い者による放火を受け本堂は全焼してしまうということがあったそうです。しかし、本堂は全焼しながらも本尊地蔵菩薩立像は凛と立っており、像内に籠められていた願文、小地蔵尊を始めとする納入品の数々は無事だったと聞きとても感動しました。母と一緒にここを訪れ、このお話が聞けて新本尊地蔵菩薩立像様に会えたのも寂光院の関係者の方々が再建してくださったおかげです。このお寺も私にとって忘れられないお寺の一つとなりました。
ジョウ (20代女性) 2016年7月