東丸(あずままろ)神社は、江戸時代の国学者、荷田春満(かだのあずままろ)を祀る合格祈願と学問成就の神社である。正月の初詣で有名な伏見稲荷大社の敷地内にあるためか、知名度はけっして高いとは言えない。しかし、私は、高校受験のあの時に、正月ここに参詣した。大学受験のあの時も、雪降る2月に参詣した。就職試験のあの時も、雨降る中を参詣した。資格試験のあの時も、やっぱりここに参詣した。……あれから45年、もうこの年になって合格祈願も学問成就も関係ないから、参詣することもない思っていたら、今度は孫の合格祈願でまた今年もここに初詣をすることになってしまった。――きっと生きている限り、ここに参詣することになるのであろう。なぜならば、私の人生と深く関係した神社であるから……。
By koubofan (60代男性) 体験の時期:15歳のころから61歳になるまでの、45年間あまりの体験