圓徳院

住所
京都市東山区高台寺下川原町530
http://www.kodaiji.com/entoku-in/idx.shtml


----------------------------------------------------

高台寺 圓徳院記事一覧

高台寺と「ねねの小道」をはさんでちょうど向き合うように圓徳院があります。高台寺が豊臣秀吉のスペースとすると、こちらはねねのプライベートスペースと言った雰囲気で、丸みを帯びた門構えなどが女性的で、優雅さと可愛らしさが垣間見えます。中ではちょうど創作着物の展示(松本圭祐/琳派着物展)をやっていて、入ってすぐのお座敷には打ち掛けがいくつも並んでいまいました。広げて飾るとちょうど一枚の絵のようになっている...

傾斜のある所にこじんまりと建てられた圓徳院は、不思議な造りをしていて、階段で二階に上ると目の前に小さなお蔵の入り口があります。それまでお蔵は母屋とは離れている先入観があったので、ちょっと驚きました。そしててっきりお蔵の二階に部分に通じているのかと思いきや、二階に上がったつもりがまだ一階という傾斜を利用した構造になっていて、入って見るとお蔵の一階でした。中には錠前のかかった大きな木箱や行李、掛け軸な...

北書院に着く少し前に、歌人の歌を飾った部屋があります。ちょうど百人一首の読み札を大きくしたようなものが桟のところにずらっと並んでいます。もちろん崩し字なのですらすらとは読めませんが、百人一首を知っていて、その中の一語でも分かると、これはあの歌だわ、と分かりました。普段は書簡や古文書の類で達筆なものは解説を読むか、その肉筆の流麗さを見て満足してしまうのですが、百人一首で歌だけは頭の中に八割くらい入っ...

この圓徳院拝観の最後の間でもあり、メインの効用のライトアップの見られる、お茶室も兼ねている北書院に入ると、霧雨でしたが二方向が完全に開け放たれていていました。部屋の入り口から見ると、ちょうど縁側と屋根の縁に切り取られたパノラマ写真のようでした。縁側に出てみると、紅葉はまだ青々としていて、一部だけが鮮やかな赤に染まっていました。庭はいわゆる枯山水で苔の上に石橋や細長くごつごつとした石が、けして無造作...

もう4年前の京都の圓徳院の紅葉のライトアップを父と二人で見に行った時の話です。京都に行ったときはすでに紅葉のライトアップのシーズン真っ最中だったので多くの観光客でごった返していました。夜になるとライトアップを見るために入口にはたくさんの人が並び有名な清水寺では6時間待ちの長蛇の列ができていました。さすがに、6時間も並べず途方にくれライトアップを見ることは出来ないだろうと諦めかけていました。高台寺で...