高校受験が終わった、高校一年の夏休みに同じ学校に受かった友人と二人で京都まで旅行に行った。あまり地理には詳しくなかったため、以前何度か来たことのある東山区あたりを散策することになった。とりあえず、山の奥の方に行くと八坂神社の大きな朱色の屋根の門が見えた。中へ入っていくと以前冬に来たときはなかった、大きな竹が数本おかれており、短冊がいくつも縛り付けられていた。七夕祭りの最中だったらしい。一般的に七夕といえば7月7日のイメージだったが、八坂神社では旧七夕の八月七日ごろに行われていた。当初の予定にはなかったがとにもかくにも、せっかくだからと短冊を書いてみることにした。だが、受験も終わりとくに願いもなかったので二人して書くこともなく右往左往した挙句「何かいいことがありますように」と書いて括り付けてしまった。ある意味あまり願いがないことは良いことだと幸せにも思った。
By かいえ(10代女性) 時期：2012年の八月の旅行
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