浄智寺
神奈川県鎌倉市山ノ内1402
鎌倉七福神
浄智寺記事一覧
明月院を参拝した後は、浄智寺へ向かうことにしました。明月院通りを少し歩き、横須賀線の踏切を渡って、鎌倉街道を北鎌倉駅の方向へ少し歩いて左に曲がると、浄智寺に着きます。途中、踏切を渡ったところに明月院のバス停がありますが、「このバス停が、どうして『明月院』なのかな」と疑問に思いました。明月院の境内から離れているからです。バス停から明月院に行くには、踏切を渡って、さらに明月院通りを少し歩くことになりま...
鎌倉街道を左に曲がって参道に入り、緩やかな石段を上った先が浄智寺です。浄智寺といえば、鎌倉五山の第四位という格の高い禅寺ですが、総門を見た瞬間、格式や謹厳さよりも野趣が感じられました。鎌倉街道から少し奥に入ると丘や森林が多くなり、そのような場所にお寺があるからなのでしょう。受付で拝観料を支払うと、細かい字でびっしり埋め尽くされた紙切れ1枚を、素っ気なく渡されました。紙に書かれた文体は学術書のように...
まず目についたのが、ユニークな形をした楼門です。二階に鐘があり、門と鐘楼を兼ねているので、他の仏教寺院には見られない形になったようです。楼門は、このお寺の見どころの一つといってもよいでしょう。次に曇華殿と書かれた扁額のある仏殿で、本尊を拝みました。本尊は阿弥陀・釈迦・弥勒の各如来で、過去・現在・未来を表しているそうです。本尊というと、秘仏だったり、賽銭箱から離れたところに安置されたりで、何かと遠い...
境内をさらに奥に進むと、墓地に突き当たります。墓地はかなり広く、境内のずっと奥にある丘の斜面まで墓石がたくさん並んでいます。浄智寺の境内の大半は、墓地が占めているのではないかと思われました。突き当たりで墓地を右に横切ると、「やぐら」と呼ばれる横穴が見えます。解説によれば「古くは住まいとして、その後墓所になり、やがて倉庫としても使われました」とあります。墓地に隣接するやぐらは、とにかく不気味でおどろ...
やぐらに向かって右側には隧道があります。その入り口には洞穴があって、そこに観音像が安置されています。観音様は、隧道の向こうに行く人に「行ってらっしゃい」とあたたかく声をかけて見送っているような感じがしました。隧道を抜けるとまたもや墓地です。その中に「浄智寺大好き」と刻まれた墓石を見かけました。お墓ばかりで私は少しうんざりしていましたが、「こういうお寺が好きな人もいるのか。人の好みはいろいろだなあ」...