吉備津彦神社

8歳だった私は、物心ついて初めてべっちゃー祭りという行事に行きました。この行事は、太鼓のリズムにはやし立てられた4体の鬼が棒で観客の頭をたたきながら吉備津彦神社周辺を練り歩く祭りです。鬼に叩かれることで頭がよくなる、健康でいられるとされ、親子で訪れる観客が多いです。当時鬼を認知するのは見るのは初めてだった私は、恐怖のあまり逃げまどいました。しかし、私の兄や父親は私を捕まえ鬼に突き出しました。その時の恐怖はかなり衝撃的で、それから中学生になるまでずっと和太鼓の音が聞こえるたびにはやし立てる太鼓の音から鬼を連想し震え上がっていました。そのとき以来私はべっちゃー祭りには行っていませんが、大学生となった今、一転して太鼓の音を聞くと「また行ってみたいなぁ」と懐かしく思い出されます。
尾道ランナー (10代男性) 2005年の11月の体験


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