経王寺

毎年、暮れになると届く経王寺からの案内状。新年初の行事で、旧いお札やお守りなどを燃やして供養する「お炊き上げ」の行事の案内です。同時に、その年の星回りが悪い人の為の「星除け」、厄払いや心願成就などのご祈祷も行います。毎年、福島県いわき方面の日蓮宗寺院のご住職が数人お手伝いにこられ、総勢6?7名ほどでご祈祷をされます。ご祈祷が始る前に、法話があるのですが、これがとても面白くて為になります。こうしなければいけない、こうでなければいけない、というような堅苦しい法話ではなく、むしろ私のような「南無」と唱えるのをためらう無宗教な人間でも、どうしても辛いときは神頼みしてもいい、ここへくれば何とかなるだろうという気持ちにさせてくださるお話をされます。人は勝手な生き物ですが、それもまた人なんですね。ご祈祷・お炊き上げが終わると、毎年楽しみなけんちん汁の振る舞いがあります。正直、これが楽しみで来ているようなものかもしれません。檀家のおばちゃんたちが、前日から大きな寸胴鍋で作るけんちん汁は、家庭では味わえない美味しさ!だいたいその時期は雪に振られるこの行事ですが、楽しい法話やけんちん汁のおかげか、小3から息子も毎年参加。お炊き上げの手伝いなどもし、裏ではなんとお神酒までお相伴。そんな息子も今は大学生。残念ながら今年のお炊き上げの日には大事な試験と重なり、帰省を泣く泣く諦めましたが、来年も再来年も来れる限りこれからもずっと手伝いたいと言っています。(というよりお神酒が目当てかも?)旧いものに感謝をし、供養する。それで初めて、新年を迎える。経王寺のお炊き上げは、年明けになくてはならい我が家の恒例行事です。
おふみ (50代女性) 毎年1月の第三日曜


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