黒沼神社

7年前、旦那の両親、叔父と同居をきっかけに引っ越すことになった我が家。この土地は昔から代々住み続ける土地ということもあり、しきたりや風習を覚えるのに必死でした。その中でも大変だったのは、地域にある神社のお参り方法、お祭りについてです。同居している叔父はこの神社の伝統芸能を伝承する踊りを20年以上続けています。お祭りは毎年4月の第一土曜、日曜の2日間ですが、伝承芸能の質を守るため、叔父は2カ月前から毎晩神社へ向かい、踊りの確認を行います。お祭り当日、子供御輿と大人の神楽に分かれ地区内を歩きます。途中いくつか中継地点があり、そこで伝承芸能の舞を踊るのです。移動中、和やかに談笑していた叔父達の雰囲気が一瞬で変わり、厳かな雰囲気に包まれました。その姿に伝承芸能に全く興味のなかった私も一瞬で惹き付けられました。昔から受け継ぐ踊り、厳かな雰囲気と音の迫力は実際に見て体感して欲しいと思います。2日目の日曜日は、神社の境内で行います。こちらの舞いは昔から受け継ぐ面を使い、役を与えられた方のみが舞うことができること、有形文化財に指定されている有名な芸能だそうです。 神社の境内という、普段見ることの出来ない場所で見る舞いは、昨日とはまた違った魅力を感じることができます。古くから受け継ぐ伝統芸能ですが、高齢化が進み、後継者が懸念されています。有形文化財を守り後世に伝えていくためにも、もっと多くの方に知ってもらい、肌で感じて欲しいです。
はな (30代女性) 毎年4月の第一土曜、日曜日


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