大学の授業で横手市に宿泊した際、宿泊先のお母さんが嬉しそうに霜月神楽や神社の建築の話をしてくださいました。もともと都会で育ったため、大学で初めて中間山村地域に足を運ぶこととなり、日本人が昔から大事にしてきた価値観などを学ぶことができました。その中でも、重要無形文化財の数が全都道府県で一番多い秋田県には、いたるところに地域の人が大事にしてきた文化があり、都会では味わうことのできなかった日本らしさを全身で感じることができた。特に式内社保呂羽山波宇志別神社の神楽殿は、建設的に東北では珍しいらしく、西日本と秋田が船で貿易をしていた時代の影響という説もあれば、神楽殿はもっと昔から存在したという説もあるらしく、大きな時間の流れを感じることのできる場所だった。そんな神楽殿で披露される霜月神楽も、太古に近い遠い昔から現代まで、地域の人たちが大切にしてきたのかと思うと、ハッとさせられた。
korin (20代女性) 体験時期 2016年7月。霜月神楽は残念ながら観れていませんが、夏の始まりの清々しい緑と神楽殿のコントラスト、森の外の虫や鳥の喧騒と、境内の静けさのコントラストに心が静かになったのを思い出します。