有名な五重塔は、木々の緑の中から青空に向かってそびえ立っていて、実に見事です。さすがに国宝に指定され、日本三名塔の一つに数えられるだけのことはあります。しかしながら近くで見ると、意外と老朽化が進んでいるような印象を受けました。維持するのがものすごく大変そうな感じがします。五重塔は、遠くから眺めて美しさを楽しむ方がよさそうです。境内には古いものと新しいものが混在していて、禅宗(曹洞宗)のお寺でありながら堅苦しさは感じられず、何とも不思議な雰囲気を醸し出していました。本堂や鐘楼、薬師如来像などには歴史あるお寺ならではの厳かさや趣がありました。一方新しい仏像の中には、参拝者が触れることができるものもあって、テーマパークのアトラクションのような感じがしました。さて参拝した日は、山口駅から山口サビエル記念聖堂、山口県庁周辺(山口県旧県庁舎・旧県会議事堂・藩庁門)、瑠璃光寺の順にすべて徒歩で移動しました。ところが瑠璃光寺の参拝を終えたところで夫が歩き疲れて、持病の腰痛を悪化させてしまったのです。旅行先での町歩きや寺社めぐりはそれなりに楽しいのですが、同行者がいるときはペース配分を考える必要がある、と痛感させられました。
By pingpongbooks40代女性 時期:2015年9月(シルバーウイーク)