山宮浅間神社

社殿がなく、遥拝所から見える富士山そのものを祭神とするユニークな神社です。長く緩やかなスロープになっている参道を上りきったところに遥拝所があり、そこから見る富士山はものすごい迫力がありました。まさに神そのものです。普段は高い建物から遠目に見るだけの富士山ですが、近くで大きい姿を見ると、改めて身が引き締まるような思いがします。昔の人が富士山を畏れ敬う気持ちが、ほんの少しだけわかるような気がしました。さて境内は、全体的に素朴な感じでした。古代の祭祀の名残を今にとどめているような感じです。参道の杉並木は鬱蒼としていて、参拝者を神の世界へ導いているように見えます。また参道入り口の青面金剛像や観音像、途中の道祖神や鉾立石は、神の世界への道標といった感じでほどよいアクセントになっていました。
あおきリサ (40代女性) 2017年3月 彼岸の時期


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