大村神社

お正月に、三重県伊賀市の大村神社へ初詣に行きました。 田舎町の小さな神社ですが、地震封じの霊石である「要石」を祀っているためか、意外にもわざわざ県外から観光バスで参拝客がやって来ることもあるそうです。 私が参拝した時は地元の人がぱらぱら来ている程度でしたが、皆神社を「大村さん」と呼び、のんびりとくつろいでいる雰囲気が印象的でした。 境内にはストーブの上で温められた大鍋の甘酒と湯飲みが置いてあり、セルフサービスで飲めるようになっていました。 その隣には甘酒を飲む際にいくらかの小銭(金額は自由)を入れる箱が置いてあるのですが、この箱がフタも何もなくむき出し状態の本当にただの箱で少し驚きました。 ですが、同時に誰が見ているわけでもないのにきちんとお金を入れ、また決して盗むこともない日本人の良心や神社と地元の人たちの信頼関係を感じ、甘酒を飲みながら体も気持ちも温かくなりました。 同行した子供たちも要石のお社の両脇を固めるなまずの石像に水をかけたり、自由に撞くことのできる「虫喰いの鐘」(実は400年近く前のもので、色々と伝承もあるのだとか。あんなに気軽に誰でも撞けるようにして大丈夫なのでしょうか?)を何度も撞かせてもらったりと、楽しんでいたようです。 非常に開かれた、地元に愛され根付いている神社という印象で、ほっこりする思い出になりました。
こえだ (30代女性) 2017年1月


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