名古屋市中村区に七所社という神社があります。七つの神様が祀ってあり、また敷地に古墳が3つあります。年に一度、旧暦1月17日に行われる最大のお祭り、きねこさ祭りがあります。五穀豊穣や厄落としなどのお祭りです。このお祭りは、尾張三大奇祭の一つにあげられているお祭りです。中心となるのは本厄、後厄の男性です。後厄の男性はふんどし姿で近くの川に入り(その中には厄年の男性の家の男の子供も2名入ります。)、代表の一人が竹によじ登り、折れた方角でその年が豊作か占います。そのあと、厄年の家の女の子供が後本殿の中で躍りを奉納して、後厄の人は衣装に着替えて厄落としが始まります。一人では持てない位大きな杵の形をした神具を持った人が、本厄や参拝客に向かって突進してきます。しかも役のひとが扇子や木でできた神具で、お尻や頭を叩いてきます。叩かれたりまた、神具に触れることによってその年の厄が落ちるということで、参拝客は喜んで叩かれたり神具を触ったりします。私も厄落としの為に「お願いします」と声をかけて少し強めに叩いてもらいましたが、お尻にくる衝撃が重くて痛かったです。かなり乱暴なお祭りですが、千年以上続いている大変歴史のあるお祭りということもあり、地元の人たちは本当にこのお祭りを大切に思っています。地元の小学校ではお祭りの日は午前中で授業を打ちきり、お祭りに参加できるようにしています。
らすかる (40代女性) 2017年2月13日