村木神社

村木神社では、祭りの日になると、境内に丸く柵が作られ、おまんと(駆け馬)が行われます。 柵内に一頭ずつ馬が入れられ、柵に沿って駆けます。若衆はその馬に乗るのではなく、つかまって一緒に走ります。 二、三十年前は、頭髪を赤や紫に染めた十代の若者たちが多く参加していましたが、近年はそれも落ち着いたのか、やや平均年齢も上がった青年が多く参加しているように見えました。その後、一旦、柵は解放され、一般客が中に入り、厄年の男性が紅白の餅を投げます。餅の中にはくじが入っており、当たればテレビなどの豪華賞品がもらえます。 この餅投げに対する町民の執念は凄まじく、ひどく押し合う上に、皆投げられる上方を見ているので、足元に転べば大変危険です。 初参加の同行者は、周囲にその様子を聞いて脅されていましたが、実際に、倒れる人に見向きも助けもしない参加者達に驚いていました。 このように餅投げによって厄が払われ、その後一般客は柵の外に出されます。 柵内には清めのための塩が撒かれ、再度おまんとが始まります。 地元の人々にとっては、祭りと言えばこのような形式なのでしょうが、似たものを見たことはありません。 是非伝統を守り、継続していっていただきたいと思います。
関東人 (30代女性) 2010年9月


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