ユネスコの無形文化遺産に登録された知立神社で行われる「知立まつり」には、友人が山車を引く事もあり毎年見物に行っています。西暦の偶数年を本祭り、奇数年を間祭りとしていて、本祭りにそれぞれの町から集まる5台の山車は見事なものです。それぞれの町内を周り知立神社を目指し、全てが揃い横一列に並んでからが最大の見せ場。一台ずつが前に出て、ぐるぐると山車を回すのです。ユネスコに登録されたのは近隣の複数の祭り、そして山車で行われる人形浄瑠璃がメインなのでしょうが、私はあの大きな山車を梶棒達が歯を食いしばって回す様こそ、この祭りの醍醐味だなぁと思います。隣通しの町が張り合い、どっちが多く、早く回せるかと競い、大きなかけ声で奮闘する姿は思わず見入ってしまいます。そんな祭りを見に、きっと今年も足を運んでしまうのだろうなぁ…と、楽しみにしています。
朱夏 (30代女性) 2016年、5月